三重県立熊野少年自然の家(本山拓哉所長)では、3月13日(日)に、市教育委員会社会教育課の和田利信先生を講師に、紀和町地内の水車谷鉱山遺跡や楊枝薬師堂、和気城跡を舞台に「史跡・名所探訪」を開催し、熊野市の7人をはじめ、御浜町・紀宝町・尾鷲市など11組13人の方に参加いただきました。
この「史跡・名所探訪」は城跡や史跡、名所などについて、和田利信先生と一緒に歩きながら説明を受け、楽しく勉強できる人気シリーズとして年2回ほど開催されているものです。
今回も開催に際しては三重県の「再拡大阻止重点期間」中でもあり、三密の回避やマスクの着用などコロナ感染症防止対策に気を付けながら実施されたもので、最初に訪問した水車谷鉱山遺跡では、坑道跡や焼窯跡、精錬所跡、御役所跡、墓地群跡などを見学し、奈良時代から昭和まで続いた紀和町における鉱山の歴史や日々の暮らし、東大寺大仏の建立のために供出された銅、南北朝時代の南朝の軍資金となった金・銀・銅など、日本史における水車谷鉱山の重要な役割などについて、和田先生作成の資料に基づき、ユニークな語り口で面白く説明を受けていました 。
また、頭の病気によく効くと広く知られている楊枝薬師堂、和気城跡などの史跡でも、史実や伝承等に基づき丁寧な説明を受けていました。
参加された皆さんからは「和田先生のお話がとても分かりやすかった。鬼ノ本=木本の話。目からウロコです」、「一度行きたいと思っていた水車谷鉱山遺跡にガイド付きで行けて感動しました」、「熊野に住んで何十年ですが、ほとんど歴史を知らないのでとても参考になりました」など、とても楽しかった感想が多く寄せられました。